修理

2017年2月 7日 (火)

故障修理

私は電子回路の故障修理の仕事をしていますが 故障の症状はいろいろなケースがあります。

まずは清掃から開始しますが 古いものはいろいろな部分が劣化しているため掃除にも気を遣います。(特に スピーカーのエッジや樹脂の部品など) 

1月は 連続で修理業務をしていましたが 難題が多くなかなか 「完成」まで達しません。

修理は 2月に割り込んでいます。

修理は機能を元の状態に修復して完治までできて「完成」です。 私が仕事を担当しているものは 回路と基板のハードウェアで 「アナログ回路」のものや アナログとデジタルの回路混在のもの など 「回路の調整や計測」があるものです。

故障している回路を探し 計測器で計測しながら 故障した原因を探し 部品を外し 基板の状態 などを1つ1つ確認し 部品を取りつけて 通電して調整、計測、確認を繰り返し 状態の変化を見る(開発で言えばデバッグ) 動作が仕様にマッチしていて安定していれば修理完了です。

古いものの場合は 可変抵抗(ボリウム)などが接触不良になるため調整が変動してしまったりします。汚れが原因の場合が多いので清掃してから確認して安定しないなら部品交換になります。 

メーカー部品の供給が止まっているものは 部品の仕様を見て 元の部品と同等か その上のグレード 代替品に交換しています。(仕様を下げてしまう部品は使わない)

修理ですから定数や基本仕様は変えません。 (いわゆる 全レストアはしておりません)

修理後、基本仕様に入れば完成です。(できるだけ許容公差の中央値を目指しています。)

機器故障の症状は

・電源が入らない(通電しない)

・異臭がする 

・異音がする

・ときどき故障する 

(修理屋さんが行くと治ってしまうパターンや機器を軽くたたくと治るパターンもあります)

・時間がたつと設定や周波数がずれてゆく(ラジオやテレビなど)

・音が悪い

・感度が悪い

・自動の機能が働かない (AFC AGC スキャン ・・・ etc)

など 故障の箇所は様々ですが 長年使ったものは 経年劣化 調整ズレ 接触不良  絶縁不良 部品寿命 樹脂部品の劣化など が原因の故障が多いものです。

ラジオやオーデイオ・アンプの故障箇所は 接触部品の接点劣化、電解コンデンサーの液漏れ、コンデンサーの容量抜け、抵抗値増大、短絡、絶縁不良、周波数や感度、バイアスなどの調整ズレ(アナログ値)、設定ずれ(デジタル値)、バックアップ保持できない症状(バックアップ電池やバックアップ用キャパシターの容量減)・・など 様々です。

製品は新品のときは正常なわけですが 経年劣化や使用状態が原因でも故障します。 

機器がいきなり故障するのは困りますが 技術の面で見れば 新品時からいままで正常に動いていた 回路が 故障する場合があることで 改善方法(まだ改善が足りなかったかも知れない)や致命的な故障の回避方法(フェイルセーフの工夫)も生まれます。  

各メーカーは設計した通りに作るだけでなく、このような 市場に出てからの故障修理などの情報からの機器の改善を積み重ねて製品を改善したり次の製品開発をしています。 

メーカーは 基礎研究をして製品を作ることに加え、製品を使ってみて不具合があればその原因を確認して、修復、改善の繰り返しをした このことが 「日本の物づくり」 を支えてきたと思います。  

当方では 壊れた部品だけ交換して終わりではなく 修理をしても またすぐに故障してしまってはお客様が困りますので 「今回はなぜ壊れてしまったか?」と、今回の故障箇所が「再度壊れないようにするにはどうしたら良いか」も考えて対策するようにしています。 

このことは 昔から修理屋さんがそのようにしてきたのを見ています。(子供の頃 良く行っていた電気屋のオヤジさんや 都内で家電修理をしていた頃に良く行っていたオーデイオ・メーカーのサービスマンも壊れにくい修理をするというポリシーを持っていた。)

あと何年使うかを考えてみると 修理の時点で 連続通電で不具合の駄目だしをしておくことは重要です。 

古くなった機器で 調整箇所の多い機器の修理は あちこちが劣化しているために「完全な動作や当時の音」になるまで 不具合箇所を見つける「駄目出し」をしながら計測してゆくので、時間がかかるものもあり お待ちいただくことが多いですが 必要なことは確実にして復活させています。 

今月も かなり過去に作られたものの修理が多いですが、お客様の 思い出があり かつ 優れた製品は 1台 1台 丁寧に生き返らせ、 修理や調整が最終的に仕上がったとき うれしく思っていただけるような修理を心がけたいと思います。 

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2015年11月13日 (金)

古いラジオの修理 11月

今年は 複数台かラジオ修理のご依頼を受けていますが 古いラジオ修理は難題続きです。 技術的に多忙な年と重なり、大変お待たせして申し訳ございません。 

特にポータブル・ラジオでは腐食を止めるまでの処理に時間がかかっていますが 目処が付きましたので11月から12月にはすべて修理完了でお送りできる見込みです。 

お送りする前にメールにて連絡致します。 もう少しお待ちいただけますようお願い致します。

11月になり いろいろなものが実って来ました。

このブログでは時間を見つけて茨城県の旬の美味しいもの情報も書いて見ることにいたします。

11月なので 今回のお題は 「柿」

写真は 柿岡の柿 (先日撮影してきました)

柿岡は石岡市(旧 新治郡八郷町 柿岡)

石岡市 観光協会のサイト

http://www.city.ishioka.lg.jp/page/page001128.html

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Kaki3

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2014年10月 5日 (日)

古いラジオの修理:TRIO FMステレオアダプター AD-5調整

今回の古いラジオ関連の修理は TRIO FM ステレオアダプター AD-5

真空管でのFMステレオ復調が好みのお客様からの オーバーホール、調整、計測修理の依頼です。

外観

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このアダプターの入力端子はFMチューナーのマルチプレックスアダプター出力に接続します。

パイロットキャリアを含んだ音声信号がマルチプレックス回路を通り、FMステレオが復調され、L(A)、R(B)の音声信号が出力されます。

・清掃 (錆も落とします)

修理前(清掃後)

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・リーク、容量抜けしているコンデンサーなどを交換 

・現状計測  (計測器からFMステレオ信号を出して回路の動作をオシロで計測)  

・部品交換修理 (今回はオイルコン全数をフィルムコンデンサーに交換 信号系 電解コンデンサーを交換)

・調整、計測 (計測器からFMステレオ信号を出して回路の動作をオシロで計測)

・エージング

・計測、視聴、補正 

修理後

Ad5n

デイメンジョンボリウムのセンターがずれているため補正しました。

コンデンサーの交換により歪みも抑え込めました。

シンプルな回路で構成されていますが この機器は写真に見える ゲルマニウムダイオ

ードがキーデバイスだと感じました。

 

今では FMマルチプレックス回路は FMラジオや FMチューナーに内蔵されているのが当たり前ですが 当時は FMステレオを好む方はこのアダプターを買うことでFMステレオが聴けたのです。

 

余談ですが 今回は 1970年製の機器で 私が10歳の頃に発売された機器の調整でした^^

10歳というと電気に興味を持ち始めた時期です。 当時はジャンクというと真空管しかなく

真空管テレビや真空管ラジオの部品を使い ほしい回路を半田付けして組み立てていたものです。 

当時 トランジスタは主流はまだ ゲルマニウムでした。 

ラジオキットなどは ゲルマニウムトランジスタのラジオがありましたが 真空管もまだ使われていた時代です。

後にシリコントランジスタ、FETになり 電気的特性は良くなりましたが 出てくる 音 としては どうなんでしょう。 原音忠実再生は 永遠の課題かも知れません。

歳をとると 曲によっては真空管のほうが良い場合もあるなと思ったりもします。

音 を聞きたいのか 曲を聴くのか でも変わります。

新しいものが良いと思いこむのではなくて 曲や用途で 真空管の機器も 使い分けると心(気持ち)のゆとりが出るかも知れません。ね。

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2014年2月15日 (土)

古いラジオの修理(TRIO FX46K 真空管 FMステレオ・チューナー)

お客様から依頼いただいた古い真空管 FM ステレオチューナーの修理です。 

症状

・Sメータ 動かない

・モノラルは聞こえるがステレオにならない

・周波数ズレ

・感度が悪い

・歪みあり

真空管チューナーの音が好きで 修理して大切に使いたい方からのご依頼です。

TRIO FX46K  

Raji1

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古いため半田割れ 接触不良などあり 足研磨して半田付け治し多数

メーター故障は接触不良でした。

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周波数調整 トラッキング調整 帯域調整 感度調整 FMデイスクリ調整により 周波数ズレ 歪み 解決

AFC機能、周波数引き込み範囲確認 

マルチプレックス回路 コンデンサー故障 交換 半固定ボリウム交換 セパレーション調整 他 オシロスコープによる観測と VR コイルコアの調整により パイロットキャリア増幅 STEREOランプ点灯 ステレオ復調 解決

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明日1日 視聴してから発送予定です。 

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到着後 お客様の耳で聞いていただいてOKでしたら修理完了です。 

 

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2014年2月 8日 (土)

古いラジオの修理 SONY ICF-7600D

お客様が[このラジオの時代に] と [このラジオ]に思い入れがあるので是非直したいと修理依頼をいただきました。掲載許可をいただきましたので掲載します。

SONYのICF-7600D AM/FM/SW 3波受信 できるコンパクトポータブルラジオです。

Icf1_2

レイアウト良いですね。隙間無くうまくスペースを使っています。

Icf3

起動しない不具合で音が出ません。

故障解析の結果、故障部品も複数で、部品がすでに無いため、完成納期を決めずに 仕事の合間で修理させていただく方法でコツコツ直す方法で開始しました。

追記:マイコン起動しない マイコンボードを修理します。

Raji2

追記:2014年2月23日

マイコンチップ問題なし 劣化部品交換多数 修理完了

良い感度、良い音で鳴り始めました。

 

本件、回路図が無いため難題でしたがエンジニアとしての自己研鑽にはなりました。

Sony

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2013年10月13日 (日)

古いラジオの修理 日立 真空管 FM/AMラジオ

秋の夜長に 修理技術のリハビリを兼ねて BGM用に 日立製 FM/AMラジオの修理をしました。 

トランスレスの真空管式。

Radio1

・全分解 清掃

・シャーシー錆除去

・ケース補修、塗装

・ペーパーコンデンサーの容量抜け品をフイルムコンに交換

・電解コンデンサー交換

・スピーカー コーン紙破れのためユニット交換

・計測、調整

 DVMにて全段 バイアス確認 SGとオシロで波形歪み確認 

 スペアナと周波数カウンターを使い周波数目盛りと実際の周波数調整と温度ドリフトを確認 (コンデンサー 温特変更 一部コンデンサー交換)

 インピーダンス変換器とネットアナを使い帯域調整 (帯域感度、IF帯域調整)

・出力球 エミ減のため交換

・スピーカー交換 音出しテスト 

(ラジオ、オーデイオ機器修理は最終的に耳で確認します)

この当時のラジオは アンテナ接続とアースをしっかりすれば良く聞こえ 音も真空管らしい歪みが耳につきにくい音で 日常の情報源としてのラジオ聴きやBGMには最適ですね。

ひとまず故障解析、修理(修復 部品交換 計測 調整)が終わり 来週から活躍します。

あくまでも 合間での修理ですが、完成するまでは1つ1つ動作原理通り部品が働いているかを確認します。

この年代のラジオは「コンデンサー」の発熱がある場合は発煙や発火の恐れがあります。

コンデンサーだけは見た目が何ともなくても必ず計測し主要箇所は交換します。

コンデンサーの故障判断は計測でコンデンサーを利かせている周波数帯域での働きを見て判断しています。 

私は昭和55年頃 都内で修理をしていましたが 相当数の修理をしましたが、当時は真空管のラジオ修理依頼はありませんでした。 その後21年間、家電の修理から離れていましたが(産業機器の修理は継続していました)、最近になってまた真空管ラジオやアンプの修理を仕事で受けることがあります。 

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2012年10月31日 (水)

古いラジオの修理

久々の記事です。

今日修理したもの

古いSANYOのゲルマニウムトランジスタのラジオです。

音が出ない   

かなり古いものですが 昨年くらいまで 仕事の間、地元のラジオ局を聞くために使われていたようです。

かなり汚れています。 

Radio1

内部は 真空管時代のバリコンやスイッチ付きのボリウムが使われています。

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これを清掃、電解コンデンサー交換、半田付け直し 調整をして修理終了しました。

清掃後 綺麗になり また音を出し始めました。

Ra1a

ボリウムつまみも壊れていたので手持ちを付けました。

(アマチュア無線機のつまみ 何のかわかる方はアマチュア無線機に詳しい方ですね。)

チューニングつまみも おそらくテレビのボリウムつまみか何かがついています。

これは ユーザーが変えていますが 同一局しか聞かないようなので(ダイヤルを回さない)ため あえてそのままとしました。

最近の電器販売店やメーカーの修理なら もう治りませんと言うでしょうね。

ユーザーが治して欲しいという意思がある場合は治しています。

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2008年8月20日 (水)

雷 落雷

ここのところ 気圧が不安定で豪雨が多いですが 今年は夕立の雷も多く 8月14日と8/19日に 強い雷があり 近くの杉の木に落雷しました。

落雷のパワーはかなりのものです。 

落雷した杉の木はこの写真のように2つに割れています。

雷の落ちた木はいずれ枯れてしまいます。

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落雷があると 周囲には 電磁誘導で配線という配線に電圧が誘起して誘導電流が流れます。 落雷を1ターンのコイルとみなすと 電流が少なくインピーダンスの高い長い屋外配線(電話回線 センサー信号線など)など電磁結合するもので波形の立上がる時間が間に合うものにはかなりのサージ電圧が発生してしまい そこに接続されている電子機器では想定外の電圧、電流が流れ故障が発生してしまいます。

今回の修理の依頼では 大型のマグネットスイッチの接点間で放電したのか 黒こげになっていたり 半導体が破損しているものも有りましたが 止めるわけには行かない 至急の依頼品の修理は終了しました。

電気屋でも パソコンと計測器のインターフェースと計測器が破損してしまい 部品を購入して復旧をいたしました。 まだ一部部品到着待ちがありますが今週中には解決の見込みです。

急な天災で避けようが無いものですが このために他の仕事も遅れてしまい大変ご迷惑をおかけして申し訳ございません。

今回 電源系の故障はありませんが 電気屋の 雷対策は アンテナ系ですと アンテナ用アレスター 電源系ですと サージキラー 電源用アレスターを使っています。 

サージキラーは多くはバリスターを使っているため 今回のような強いサージの場合は1回で破損してしまいますから交換が必要であり、今回もバリスター2個の交換をしました。 

今回も故障した箇所は経験の1つとして 外部にサージ対策機器を付けサージを接地に逃がす対策も同時に行って再発しにくい仕組みに改良を進めています。

  

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2007年12月28日 (金)

年末

修理もする電気屋の2007年

今年は 難易度の高い修理や 部品入手が難しい修理が多かった年でした。

また、今年は地域のボラインテイア活動にも多くの時間を要し、仕事が遅れ気味となり対応に追われた年でもありましたが、振り返ってみると精神面では得るものは多かったと思います。

修理専門では無いため短納期での修理は難しいのですが 古かったり部品の生産中止で他では治らなかったものなども修理、調整します。

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アナログ機器によっては輸送中に調整がずれる可能性のあるものもありますので、修理が完了して戻って行き 到着後に動作確認をしていただいてOKをいただくとほっとします。 

今年は部品入手の問題や 解析の時間が足りないものの修理が数件残ってしまいました。 購入時の価格が高価なものならなおさらユーザーもあきらめきれないものがあるようです。 どうしても治らない場合のみお返しすることになりますが 他で治らないものは 治ると 治らないでは大きな差です 技術力の確認の意味でも何とか治す努力をしてみる予定です。 

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今年は古い家電関連の注意喚起がメーカーに義務づけられた年。

古い機器をずっと使い続ける場合「掃除しない」 「ずっとホコリをかぶったまま使わない」は故障の元ですし再使用時に危険な場合があります。

ホコリやフィルターなどの汚れは 絶縁 耐圧悪化や発熱の原因になる場合があります。 電子機器は空気の流れも考慮して設計 製作をされています。古い電気製品(特に10年以上)の機器内外のホコリや汚れなどのクリーニングは年1回など定期的にユーザーとしておきたいものです。  大掃除は掃除やメンテナンスの良い機会です。 

2007年の電気製品関連の話題では、年末 12月21日には ビンテージ品関連の電気用品安全法(PSE)の内容が変更され、旧電気用品取締法の安全基準に適合した電気製品(〒マーク)が、現在の電気用品安全法(PSE)の基準適合を示す「PSEマーク」付き相当とみなされるようになりました。

2007年は 町の電気屋をご愛顧いただきありがとうございました。 電子機器修理を来年もコツコツ頑張ります。 

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2007年9月20日 (木)

古い機器の修理

電気屋には古い機器の修理の依頼が入ることがあります。修理屋は 故障を探して修理するのは当然ですが 使用法や掃除を怠っていた場合はそれをユーザーにアドバイスするところまでは仕事です。 自己責任の時代ですが わかっていて使う自己責任と わからないまま使う自己責任では大違いですから どこかの時点で誤った使い方を、わかって、正常な使い方や定期点検などをして使っていただくようアドバイスをするようにしています。

他の仕事でも同様ですが 最近では売ることだけを最優先する傾向にあります。

このようなアドバイスは小言のようで嫌うユーザーも居ますが 注意喚起は必要なことですから 以前から続けてきたことでもありますし微力ながら今後も続けたいと思います。

昨年 消費生活安全法が施行されましたので 修理をする立場からのユーザーへの注意喚起の意味で注意していただきたいことを書いておきます。 

修理依頼を受けた場合 私は故障がどこかを探す「故障解析」は経験が長いため短時間でできるため 修理できる確率は 部品があれば100%を目指しています。 一般の電子機器の修理の場合 故障解析も含めて1時間以内でできるものが基本です。

機器メーカーは 特定の産業用、公共用でもなければ 生産中止後10年程度の寿命までしか考えていないものも多いわけですが ユーザーによっては 何もせず使える限り使う場合があります。メーカーとしては 使っていただいてありがたいと思う反面 ユーザーが何もしないことが当たり前と思っていると、部品の劣化やホコリなどの堆積による汚れでどういう故障が起きるかわからない面もあると思います。

掃除や不具合の認識は本来は、使う側(ユーザー)としては当たり前のことで 

「汚れたら掃除する」 「不具合と感じたら使わない」 などの注意喚起の表示は以前からメーカーがしていたものですが、表示位置が横に書かれていたり 説明書の注意事項に書かれていたりして 古くなるとユーザーはたまに見るという行為をしないとすっかり忘れてしまっていたものもあると思います。

消費生活安全法の関連もあって最近では 家電機器や燃焼機器にはこの写真のように注意の表示が見やすく表示されています。 (換気や掃除をしないと大変危険なので確認を忘れないで欲しい燃焼機器の注意書きの例)  Tyuui1_2

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日本国内で使われる 家電機器 産業用機器では 受け付ける修理の場合は 手順としてまず、症状を確認してから、分解し、掃除から始めますが すごい量のホコリが貯まっている場合があります。 極端に堆積するのはユーザーの使用環境が悪い場合もありますから 年数と量を見て 多すぎる場合は 修理完了時にユーザーに 再度故障する可能性があったり 火災の危険性があるので 使用環境を変えるようにアドバイスをするようにしています。

1例ですが 

写真:15年以上使用のTV基板の例 部屋のホコリの量が多いとこのようになり大変危険

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.高圧の基板には空隙(スリット加工)がありますがそれまで埋まってしまっています。

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TV番組などで 片付けが嫌いな方で TVなど家電器具が物に埋まっているような部屋を見ることがありますが そのようなTVケースの放熱穴を塞ぐような使い方や ホコリが入りやすい使い方をしていると 放熱しきれずに故障しやすくなってしまっていたり 短期間にこの写真のようになったりすることがあります。 いづれにしても損ですのでTVなどの説明書に記載の空間は空けて使ってください。

コンセントのホコリも危険ですが ホコリは火災の恐れがあり危険 と言われても状態を良く知ったり観察しないで安易に掃除をするのは危険です。コンセントを差したままの掃除は絶対にしないでください。濡れたぞうきんなどで拭くと漏電、短絡や感電することもあり大変危険ですから 必ずコンセントを抜いてから 掃除を行ってください。 

下の写真:上記のTV基板、掃除後の状態 空隙(スリット加工)が見えます この状態でないと危険です。

製品は下の写真のような通常な使用状態で100%の性能が出るようになっています。 ホコリの除去はユーザーの使用者責任で自分で行うかあるいは、お店に依頼して行うべきです。 TVのような高圧のものは危険ですので内部の掃除を依頼すべきものです。最近は量販店やネット通販が普及し販売店がフォローしていないためユーザーが気がつかない場合が多くあります。 使用者はそのことに気がつくべきです。

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TVに関しては純正部品が無くなった時点で修理は行いません。

ビンテージオーデイオなど 古いが貴重で今では入手不可な機器は メーカーのサポートも無いため 中古の機器の部品を利用するか 最近市販されている部品を使い修理を行うことになります。

その場合、規格的に低いものを使うと問題が出るため 元の定格以上のものを使いますが あえて定格をギリギリにしている部品もあるため やみくもに定格が大きければ良いというものではありません。 互換の検討や 機器設計の経験が無いと善し悪しの見極め 計測結果の見極めができませんので注意が必要です。

今週も かなり昔の機器で部品が無い機器の修理が入ってきました。

産業機器などでは 該当する部品が無い場合は 基板を作って回路を変更することも可能ですがコストがかかります。 そこまでしての修理予算が無い場合(製品の性能に対しての修理する価値が無い場合)は 修理をSTOPしてお返しするようにしています。 修理しないで戻ってゆくケースはこの場合です。 

さて 部品が見つかるでしょうか。。

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