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2007年9月20日 (木)

古い機器の修理

電気屋には古い機器の修理の依頼が入ることがあります。修理屋は 故障を探して修理するのは当然ですが 使用法や掃除を怠っていた場合はそれをユーザーにアドバイスするところまでは仕事です。 自己責任の時代ですが わかっていて使う自己責任と わからないまま使う自己責任では大違いですから どこかの時点で誤った使い方を、わかって、正常な使い方や定期点検などをして使っていただくようアドバイスをするようにしています。

他の仕事でも同様ですが 最近では売ることだけを最優先する傾向にあります。

このようなアドバイスは小言のようで嫌うユーザーも居ますが 注意喚起は必要なことですから 以前から続けてきたことでもありますし微力ながら今後も続けたいと思います。

昨年 消費生活安全法が施行されましたので 修理をする立場からのユーザーへの注意喚起の意味で注意していただきたいことを書いておきます。 

修理依頼を受けた場合 私は故障がどこかを探す「故障解析」は経験が長いため短時間でできるため 修理できる確率は 部品があれば100%を目指しています。 一般の電子機器の修理の場合 故障解析も含めて1時間以内でできるものが基本です。

機器メーカーは 特定の産業用、公共用でもなければ 生産中止後10年程度の寿命までしか考えていないものも多いわけですが ユーザーによっては 何もせず使える限り使う場合があります。メーカーとしては 使っていただいてありがたいと思う反面 ユーザーが何もしないことが当たり前と思っていると、部品の劣化やホコリなどの堆積による汚れでどういう故障が起きるかわからない面もあると思います。

掃除や不具合の認識は本来は、使う側(ユーザー)としては当たり前のことで 

「汚れたら掃除する」 「不具合と感じたら使わない」 などの注意喚起の表示は以前からメーカーがしていたものですが、表示位置が横に書かれていたり 説明書の注意事項に書かれていたりして 古くなるとユーザーはたまに見るという行為をしないとすっかり忘れてしまっていたものもあると思います。

消費生活安全法の関連もあって最近では 家電機器や燃焼機器にはこの写真のように注意の表示が見やすく表示されています。 (換気や掃除をしないと大変危険なので確認を忘れないで欲しい燃焼機器の注意書きの例)  Tyuui1_2

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日本国内で使われる 家電機器 産業用機器では 受け付ける修理の場合は 手順としてまず、症状を確認してから、分解し、掃除から始めますが すごい量のホコリが貯まっている場合があります。 極端に堆積するのはユーザーの使用環境が悪い場合もありますから 年数と量を見て 多すぎる場合は 修理完了時にユーザーに 再度故障する可能性があったり 火災の危険性があるので 使用環境を変えるようにアドバイスをするようにしています。

1例ですが 

写真:15年以上使用のTV基板の例 部屋のホコリの量が多いとこのようになり大変危険

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.高圧の基板には空隙(スリット加工)がありますがそれまで埋まってしまっています。

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TV番組などで 片付けが嫌いな方で TVなど家電器具が物に埋まっているような部屋を見ることがありますが そのようなTVケースの放熱穴を塞ぐような使い方や ホコリが入りやすい使い方をしていると 放熱しきれずに故障しやすくなってしまっていたり 短期間にこの写真のようになったりすることがあります。 いづれにしても損ですのでTVなどの説明書に記載の空間は空けて使ってください。

コンセントのホコリも危険ですが ホコリは火災の恐れがあり危険 と言われても状態を良く知ったり観察しないで安易に掃除をするのは危険です。コンセントを差したままの掃除は絶対にしないでください。濡れたぞうきんなどで拭くと漏電、短絡や感電することもあり大変危険ですから 必ずコンセントを抜いてから 掃除を行ってください。 

下の写真:上記のTV基板、掃除後の状態 空隙(スリット加工)が見えます この状態でないと危険です。

製品は下の写真のような通常な使用状態で100%の性能が出るようになっています。 ホコリの除去はユーザーの使用者責任で自分で行うかあるいは、お店に依頼して行うべきです。 TVのような高圧のものは危険ですので内部の掃除を依頼すべきものです。最近は量販店やネット通販が普及し販売店がフォローしていないためユーザーが気がつかない場合が多くあります。 使用者はそのことに気がつくべきです。

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TVに関しては純正部品が無くなった時点で修理は行いません。

ビンテージオーデイオなど 古いが貴重で今では入手不可な機器は メーカーのサポートも無いため 中古の機器の部品を利用するか 最近市販されている部品を使い修理を行うことになります。

その場合、規格的に低いものを使うと問題が出るため 元の定格以上のものを使いますが あえて定格をギリギリにしている部品もあるため やみくもに定格が大きければ良いというものではありません。 互換の検討や 機器設計の経験が無いと善し悪しの見極め 計測結果の見極めができませんので注意が必要です。

今週も かなり昔の機器で部品が無い機器の修理が入ってきました。

産業機器などでは 該当する部品が無い場合は 基板を作って回路を変更することも可能ですがコストがかかります。 そこまでしての修理予算が無い場合(製品の性能に対しての修理する価値が無い場合)は 修理をSTOPしてお返しするようにしています。 修理しないで戻ってゆくケースはこの場合です。 

さて 部品が見つかるでしょうか。。

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